小児の感染症の原因菌のひとつです。肺炎球菌によって、脳を包んでいる髄膜で炎症を起こす細菌性髄膜炎や、菌血症、肺炎、中耳炎などが引き起こされます。髄膜炎は早期診断が難しいため重症になりやすく、死亡や重い後遺症の残る例もあります。菌血症は髄膜炎の前段階となることがあります。肺炎や中耳炎は治りにくかったり、繰り返したりします。
この菌は、多くの抗生物質に耐性(抵抗性)を持っていることが多く、抗生物質が効かないことがあります。
しかし、あらかじめ肺炎球菌に対する予防接種を受けておくことにより、肺炎球菌に対する抵抗力を獲得することができます。実際、アメリカでは多くの子供さんに接種することにより細菌性髄膜炎などを劇的に減少しております。 |